起業が成功しやすい大学生の特徴と学生起業の成功例

前回から大学生の起業について解説しています。

1回目では、メリット・デメリットをご紹介しました。

 

今回は、起業が成功しやすい大学生の特徴と、大学生で起業に成功した人の例をいくつかピックアップします。

 

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起業が成功しやすい大学生の特徴

起業が成功しやすい大学生には、共通する次のような特徴があります。

  • 仲間が多い
  • 情報収集能力が高い
  • コミュニケーション能力が高い
  • ITに強い

 

仲間が多い

仲間が多い大学生は、起業が成功しやすい傾向があります。

仲間との会話の中で、大学生が持っている疑問や不満、要望などをより多く吸収し、また、話し合うことでビジネスのヒントが得られることも多くなります。

起業のアイデアや試作品の感想を聞いたり、イベントなど人手が必要な時には、直接手伝ってもらったりすることも可能になります。

 

情報収集能力が高い

情報収集能力は、起業家に限らず、今やすべての社会人に必須の能力であるといえます。

情報収集によって、現在の流行や、これから流行するものをいち早くキャッチすることができ、それはそのままビジネスチャンスにつながります。

また、さまざまな知識や技術、社会情勢にも詳しくなり、起業の成功に向けたロジックに応用しやすいこともあります。

 

コミュニケーション能力が高い

コミュニケーション能力も、現代の社会人に必須の能力であるといえます。

ビジネスは人と人のつながりの中で回っていくものですが、さまざまな技術が発達して、直接会って話をすることが少なくなった現在、余計にコミュニケーションをどう取るか、ということが課題になっています。

そのため、コミュニケーション能力の高さは、顧客や取引先との関係において、とても良い影響を与えますから、それだけ成功に近づきやすくなります。

また、学内において、その道の専門家である教授などにも、コミュニケーション能力の高さで質問などが気軽にできるという利点があります。

 

ITに強い

現在在籍している大学生は、物心ついた時からITが身近にあったZ世代であり、ITにアレルギーを持っていませんが、その中でも特にIT関連に興味が深い、先端技術に詳しい、いわゆるITに強い大学生は、起業が成功しやすい特徴を持っているといえます。

現在のビジネスは、どのような分野のものであっても、多かれ少なかれネットの活用が必須となっているため、ITに強い方が成功しやすい傾向は、今後もますます強まっていくと考えられます。

 

大学生で起業に成功した人の例

ここからは、大学生で起業に成功した例について紹介します。

 

株式会社Labit

株式会社Labitは2011年、鶴田浩之氏が慶應義塾大学在学中(当時20歳)に創業しました(後述する西尾健太郎氏との共同創業)。

本に特化したフリマアプリ「ブクマ!」などを運営しています。

鶴田氏はIT起業家として著名で、最初の企業は16歳、現在はメルカリグループの経営に携わりながら、新しい起業も行っています。

 

株式会社メタップス

イーファクター株式会社(現:株式会社メタップス)は2007年、佐藤航陽氏が早稲田大学法学部在学中(当時21歳)に設立しました。

SEOなどのマーケティングコンサルティングの他、クーポンサイト「TOKUPO」、アプリ収益化プラットフォーム「metaps(メタップス)」の運営を行っています。

同社は、2015年に東証マザーズに上場を果たしています。

 

株式会社Gunosy

株式会社Gunosyは2012年、福島良典氏が東京大学大学院在学中(当時24歳)に創業しました。

情報キュレーションサービスを提供する同社は、創業より約2年半で東証マザーズに上場(現在東証一部に変更)しました。

2018年に代表取締役を退任、ブロックチェーン事業の関連会社、株式会社LayerXを立ち上げ、代表取締役に就任しています。

 

BASE株式会社

BASE株式会社は2012年、鶴岡裕太氏が大学在学中(当時22歳)に設立しました。

Eコマースプラットフォーム「BASE」やオンライン決済サービス「PAY.JP」、ID型決済サービス「PAY ID」の企画・開発・運営を行っています。

同氏は2016年、「Forbesが選ぶアジアを代表する30歳未満」の小売&Eコマース部門に選出されています。

 

株式会社Progate

株式会社Progateは2014年、加藤將倫氏が東京大学在学中(当時21歳)に設立しました。

オンラインプログラミング学習サービス「Progate(プロゲート)」を運営、初心者が気軽にプログラミング学習をスタートできる教材として、ユーザー数は2020年7月現在で150万人にものぼります。

加藤氏も2018年、「Forbesが選ぶアジアを代表する30歳未満の30人」に選出されています。

 

株式会社リブセンス

株式会社リブセンスは2006年、村上太一氏が早稲田大学在学中(当時20歳)に設立しました。

成功報酬型アルバイト求人サイト「ジョブセンス(現:マッハバイト)」や「転職ナビ」「DOOR賃貸」などを運営しています。

2011年に東証マザーズに上場(現在東証一部に変更)し、史上最年少(当時25歳)の上場企業経営者として有名になりました。

 

株式会社ゲームエイト

株式会社ゲームエイトは、首都大学東京(現:東京都立大学)在学中に鶴田浩之氏と株式会社Labitを共同創業した西尾健太郎氏が2014年に創業しました。

同社は、月間4,200万ユーザー、5.2億PVがある国内最大級のゲーム総合情報サイト「game8.jp(ゲームエイト)」を運営しています。

2015年に株式会社Gunosyへ売却、現在は100%子会社となっています。

 

株式会社Candle

株式会社Candleは2014年、金 靖征氏が東京大学在学中(当時20歳)に創業しました。

同社は、女性向け総合Webメディア「MARBLE」などを運営していましたが、2016年にクルーズ株式会社に事業を12.5億円で売却、一躍若手起業家として注目を集めました。

 

 

今回は起業が成功しやすい大学生の特徴と学生起業の成功例をご紹介しました。

この記事を読んでいただいた人であれば必ずと言えるほど知っているであろう有名企業の名前も上がっていたのではないでしょうか。

 

この記事が起業を目指す人のお役に立てれば幸いです。