大学生の起業シリーズの最後は、大学生が起業のために資金調達する方法と学生起業のよくある質問です。
大学生が起業のために資金調達する方法
資金計画を行った結果、自己資金が足りない場合は、資金調達をする必要があります。
資金調達には、下記の方法があります。
- 融資を受ける
- 出資を募る
- 家族に借りる
- 資金を貯める
融資を受ける
35歳未満の起業家(事業開始後7年以内を含む)は、日本政策金融公庫の「女性、若者/シニア起業家支援資金」を利用することで、新たに事業を始めるための資金や事業開始後に必要とする資金について融資を受けることができます。
また、都道府県や市区町村では独自の開業支援を行っていますので、起業を予定している自治体について必ず調査してみましょう。
出資を募る
クラウドファンディングやベンチャーキャピタル、エンジェル投資家から出資を募ることも可能です。
それぞれに関するWebサイトを確認して、チャンスがあれば遠慮なく利用することをおすすめします。
また、学生起業家を対象にしたビジネスプランコンテストも開催されていますので、入賞することで、賞金を資金として利用することもできます。
家族に借りる
まずは、ご両親に相談してみましょう。
きちんと事業の内容を説明して、返済方法なども記載した契約書も用意します。
また、税金も支払って、事業資金を正式に贈与してもらうという方法もあります。
資金を貯める
大学生には比較的自由な時間がありますから、アルバイトでも資金を貯めることができます。
フリーランス向けのクラウドソーシングサイトなどを利用することでも、仕事の受注が可能です。
起業したい事業に関連する業務を行う場合は、資金を貯めながら経験も積めるというメリットにもなります。
起業する際によくある質問
最後に、起業を志望する大学生のよくある質問についてお伝えします。
起業するのに大学の学部や偏差値は関係しますか?
はっきり言って、大学の学部や偏差値と起業の成功とは全く関係ありません。
たとえば、経済や経営系の学部に在籍(または卒業)しているからといって、起業の成功に影響を与えるということはありません。
文系学部でも、プログラミングを学んでいる学生はたくさんいますし、理系だからと言って、全員ITに強いということでもありません。
また、起業した際の経営規模や発生した利益額の比較をすることは、事業の内容や扱う商品・サービスの価格などによって左右されますので、全く意味のないことです。
起業するのにどのような知識や経験が必要ですか?
知識に関しては、起業したい商品やサービスとその関係は当然として、マーケティング、財務会計、ITの知識は最低限必要です。
起業前や起業当初は、ネットや書籍などでも習得できるレベルで構いませんが、ビジネスを大きく拡大させたい場合は、ある程度真剣に勉強する必要があります。
経験については、一口では言えませんが、アルバイトを含め全く働いた経験がない場合は、何かと苦労することが多いはずです。
できれば、短い期間でも構わないので、起業する事業かそれに類する業種・業界でアルバイトすることをおすすめします。
お金がなくても起業できますか?
何もない状態で始めるのは、さすがに無理がありますが、個人事業なら、パソコン1台あれば起業をすることは全く問題ありません。
ただし、大学生は比較的自由な時間がありますから、アルバイトなどである程度資金を貯めるのは簡単なはずです。
最初は小さく始めても、きちんと経営すれば、大きく拡大させることも十分可能です。
まとめ
3回にわたって、大学生の間に起業するメリット・デメリットや成功例などについて解説してきました。
起業は簡単なことではありませんが、だからと言って、極端に難しいというものでもありません。
また、起業の経験は、たとえ失敗しても、就職の面接時にも比較的高い評価を得ることができます。
せっかくの大学生活、自由な時間が多くありますから、起業について真剣に検討してみてはいかがでしょうか。