個人事業主が確定申告を税理士に依頼するメリット・デメリット

個人事業主の方は1人で事業を営んでいる人もいるので、毎年やってくる確定申告という作業に煩わしさを感じている方も多いと思います。

 

確定申告に欠かせない、記帳の作業は特に面倒な作業であり、多くの時間を割かれてしまいますよね。

 

毎月の記帳作業から逃れたい、簿記の知識があいまいで自分で入力するのが辛いと感じている方は、税理士に外注してしまうことも検討しているかと思います

 

そんな方のために、今回の記事では税理士に依頼するメリット・デメリットを解説していきます。

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個人事業主が確定申告を税理士に依頼するメリット・デメリット

個人事業主の場合1月1日から12月31日まで1年間の所得税を計算して、税務署へ申告・納税しなくてはいけません。

 

税理士に依頼するかどうかで迷っているけど、本当に必要なのか、メリットがあるのかと悩んでいる方もいますよね。

 

事業の規模が小規模の方は特に、自力でやった方がいいのではないかと考えてしまうと思います。

 

まずは、確定申告を税理士に依頼するメリットとデメリットを明確にしていきましょう。

 

確定申告を税理士に依頼する5つのメリット

税理士に確定申告を依頼するメリットは時間的にも精神的にも数多く存在します。

 

本業に専念できる

確定申告をするには膨大な領収書を整理して、仕訳を考えながら帳簿をつけ、気が遠くなるような作業をこなさなければいけません。

 

簿記の知識がない方や本業が忙しくて経理まで手が回らない方は、税理士に依頼することでその悩みから解放されるでしょう。

 

税理士事務所によっては、領収書を渡せば整理から仕訳作業まで丸投げで対応してくれる場合もあります。

 

領収書の保存は必要ですが、ほとんど時間をかけずに確定申告を終えることができるはずです。

 

自分で確定申告をした場合にどれくらいの時間がかかってしまうのかをしっかり把握して、この時間を本業に充てたいのであれば、税理士に依頼した方がいいでしょう。

 

ストレスから解放される

確定申告の作業はとても煩雑であり、多くの方がストレスを抱えているのが現状です。

 

たいていの方が、締め切り間近になって、慌てて領収書を探し出すことからはじめるのではないでしょうか。

 

その間は仕事に集中ができないですし、締め切りもあるのでイライラしてストレスを抱えることになるのです。

 

税理士に確定申告を依頼してしまえば、このようなストレスからも解き放たれます。

 

正確な確定申告書を作成できる

経理に詳しくない方は、帳簿を付けるのにネットで何度も調べたり、税務署に相談に行ったりと、申告書が完成するまでにかなりの手間がかかってしまいます。

 

申告書が出来上がっても、本当にこれで正しいのか不安になってしまう方もいると思います。

 

専門家である税理士であれば、正確な確定申告書を作成してくれるので、不安を感じることなく安心して任せることができます

 

正しい節税対策ができる

確定申告では年間の売上から経費を差し引いて、各種控除を除いた額から税額を計算して、税務署に申告します。

 

この際、経費を漏れなく計上することで課税所得を減らすことができ、結果として節税することができるのです。

 

ただしこの必要経費を見極めるのがとても難しく、経費にできるものを除いてしまったり、逆に経費に入れてはいけないものを計上してしまうことが起こってしまいます。

 

素人では線引きが難しい必要経費も税理士であれば正確に判断して反映してくれます。

 

税理士に正式に依頼をしたら、記帳の方法だけでなく、節税の仕方なども気軽に相談することができますよ。

 

税務調査が入りにくい

税金の専門家である税理士が作成した申告書であれば、信頼度も高く税務調査の対象になりにくいというメリットがあります。

 

また、もし税務調査の対象になってしまったとしても、税理士が間に入ってくれるので、安心して任せることができます。

 

税理士と顧問契約を結んだ場合、必ず税務調査には税理士が立ち会ってくれます。

 

確定申告を税理士に依頼する2つのデメリット

以上のように、税理士に確定申告を依頼するメリットはたくさんあります。

一方で少なからずデメリットもありますので、この部分もしっかり情報を得ておきましょう。

 

費用が発生する

税理士に依頼するデメリットとしては、税理士に支払う報酬が発生してしまうという点にあります。

 

事業者の年間の売上高や依頼内容によって報酬額は変わりますが、ある程度の費用の負担は免れません。

 

また、税理士の能力によっても値段は変わっていきます。

 

費用がかかってしまうということで、無理して自分で申告する方も多いですが、確定申告の作業に忙殺されて販売機会を逃してしまうなどは本末転倒です。

 

費用対効果をしっかり考えていく必要があります。

 

事業に関するお金の流れが把握しづらい

税理士に依頼をすることで、自分で記帳から申告までする場合と比べると、細かいお金の流れがつかみにくいというデメリットがあります。

 

しかしこの点については、税理士としっかりとコミュニケーションを取っていれば、解決できる部分でもあります。

 

逆に整理された状態で経営状況を把握できるようになるため、メリットに転じる可能性も大きいです。

 

 

 

記帳を全然つけていない方や、申告を忘れていて過去の分もまとめて申告したい方など、確定申告に悩んでいるのであれば、一度税理士に相談してみることをおすすめします。

 

また、時間がなく忙しい経営者の方、業績が伸びてきている事業者の方には特に依頼するメリットが多くなります。